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そこにシビれる!あこがれるゥ!吉田松陰の狂人伝説・思想本
- 2014/12/21
こんにちわ、吉田松陰先生の生き様に憧れる、代表のナカゴミです。
今回は、吉田松陰の狂人的な伝説と、TSUTAYAで見つけた(完全にジャケット買いした)、吉田松陰の思想をまとめた本「狂気のススメ」を読んだ感想を書いていきたいと思います。
今、私達が行っている無料の学童保育「スマ学」も吉田松陰先生の「松下村塾」をベースに作った、現在版の寺小屋みたいなものなので、私自身が思いっきり、そこにシビれる!あこがれるゥ!と、吉田松陰の思想に影響を受けています(笑)ぜひ、皆さんも染まっていって下さい。
どうやら2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」は吉田松陰の妹(文)の物語みたいですし、丁度よい(?)タイミングですね。
▼目次
1、吉田松蔭とは
2、吉田松陰の狂人伝説
3、「狂気のススメ」内容・感想
吉田松陰とは
思想家であり、兵学者でもあり、教育者でもある、幕末の偉人です。吉田松陰が行っていた松下村塾(わずか2年余りの短期感)からは、明治維新の中心人物となる人材(高杉晋作、伊藤博文、久坂玄端、等)を多く輩出しており、教育者としての顔が最も有名かもしれません。
知識人としての顔だけでなく、自身の事を「狂愚」と呼び、正しいと信じた事に対しては圧倒的な行動力を発揮した、常識を打ち破る「狂人」としても有名です。ちなみに辞世の句「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」は、マイフェイバリット辞世の句でもあります。
吉田松陰の狂人伝説
1、いともたやすく脱藩
当時の脱藩と言えば、問答無用で死刑でしたが、友との出発日の約束を守る為にいともたやすく脱藩してしまいます。友人の宮部鼎蔵(みやべていぞう)らと東北への旅行を計画するものの、藩主が江戸不在で手形を期日までに得る事ができなかった為と言われています。
いかに約束を守る事、誠実さを最も大切だと言っても、時間・期日を守るためだけの為に脱藩までしてしまうその行動力に、正直、まわりの人達はドン引きだったと思われます(笑)ちなみに江戸にもどった後に士籍剥奪・世禄を没収されました。
2、黒船に密航
日本を救うためには、外国の文化・技術を学び取り入れる必要があるとの想いから、ペリーが来航した際に弟子の金子重輔と共に盗んだ小舟で黒船に乗りつけ、乗船しました(当時、アメリカ渡航はみつかれば死刑)。当然、無許可ですので乗船を拒否された事に加え、交渉している間に乗ってきた小舟を荷物ごと流されてしまいます。その舟がどこかで発見され、密航計画が幕府にばれてしまう事を恐れ、したななく自首し投獄されました。
自身が正しいと思う事を実行すると決めたら、自身の命も顧みず、狂ったように行動するその実行力に脱帽です。
3、度重なる投獄
まずはペリーの黒船への密航時に投獄されます。その後、預りの身として故郷に戻り松下村塾を主宰します。またその後も、日米通商修好条約を批判し、安政の大獄時に再び投獄されます。最終的には老中暗殺計画を自供し、29歳の時に獄中にて処刑されてしまいます。
投獄ぐらいでは全く心は折れず、牢屋の中や謹慎中には勉強するチャンスだとポジティブにとらえ、投獄されても全くめげません。いつでも死を恐れず、自身の正しいとおもう事を行動にうつせるその覚悟に、まさに「そこにシビれる、あこがれるゥ」です。
4、弟子との絶縁
日米通商修好条約が結ばれた事に対して、これは日本の危機だと憤慨し、長州藩に幕府を倒せと意見書をあげ、その結果要注意人物とされ投獄されます。そんな吉田松蔭を案じ「先生ちょっと落ちついて」といった内容の血判状を、弟子の高杉晋作や久坂玄端らが送るものの、逆に絶縁状を送りつけます(生ぬるいと思ったのか、巻き込みたくないと思ったのか…)。
その後は、しっかりと縁を戻していますが…。とにかく正しくないと思う事に対しては徹底的に戦います。
「狂気のススメ」感想・内容
ざっくり要約すると、吉田松陰先生の有名な名言(?)「諸君、狂いたまえ」から始まり、実際の言葉や文章を用いつつ、自身の正しいと思った事はどんな障害があろうと突っ走れ、といった生き方について書かれています。本書の狂うとはイカレタ、クレイジーという意味合いではなく、自身でも持て余してしまうような、圧倒的な情熱を指しています。
30分ほどで読みきれてしまう本ですが、生き方に迷っていたり、最近元気でないな…という人にはお勧めです。
一つだけ文章を紹介させて頂くと、
何が正しく、何が正しくないかという心は人それぞれにある。
人が自分と違う考え方をしているからといって、
どうして自分と同じにしようとするのか。
人はそれぞれ、自分の正しく思う生き方をするべきなのだ。
この文章にみられるように、吉田松陰先生の最もすごいところは、狂ったような情熱を持ち、自身の正しいと思った事を突っ走るタイプでありながら、ほかの人に対して生き方を強要しないところにあります。
この懐の広さが、無茶苦茶な事をしても人を惹きつけ、今でも多くの人に教育者として、人間として、尊敬される所以だと思います。
さいごに
吉田松陰先生の生き方について、ご共感頂けたでしょうか?「狂気のススメ」の本自体はすぐに読み切れるので、立ち読み程度でいいと思います(笑)狂人と言われる程、情熱的なパワーと生き様から学べることは非常に多いので、ぜひ吉田松陰の思想に触れてみて下さい。
色々なパッションを持った「狂人」が増えれば、日本はもっとおもしろくなりますね♪ 正しいと思う事に突っ走っていきましょう!
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