- Home
- ロボットキャバクラが流行る?人口知能の仕組みと、生まれるビジネス
ロボットキャバクラが流行る?人口知能の仕組みと、生まれるビジネス
- 2015/2/18
こんにちわ、人工知能並のスピードで日々成長しているナカゴミです。
人工知能の仕組み・作り方に、前々から非常に興味があったので、福岡市の運営するスタートアップカフェの「AI(人口知能)が創出する新たなビジネス」にて、ソフトバンクさんの話を聞いてきました。
人工知能のもたらす効果と未来、今後生まれるビジネスについて、学んだ事のアウトプットも兼ねて紹介していきます♪
▼目次
1、人工知能といえばIBMのワトソン
2、コールセンターや医療分野へ
3、人工知能の成長の肝はクラウドAI
4、ペッパー格安販売の狙いは?
5、行動プログラムは簡単作成可
6、人工知能が代行する仕事・生まれるビジネス
人工知能といえばIBMの「ワトソン」
人工知能(AI=Artificial Intelligence)は実は1950年位から注目されておりましたが、最近のネット速度・スペックの上昇で一気に対応できる分野が広がり、注目度が更にあがっています。
人工知能と言えば、IBMのスーパーコンピューター「ワトソン(Watson)」を覚えておきましょう。チェス世界チャンピオンに勝利したディープ・ブルーに次ぐプロジェクトであり、ネット接続なしで人間のクイズチャンピオンに勝利するなど、人工知能業界をリードする存在です。
昨年末にはIBMとソフトバンクがワトソンの日本語対応を共同開発すると発表され、ソフトバンクが売り出すパーソナルロボットPepper(ペッパー)への利用はもちろん、国内メガバンクのコールセンターにも導入されており、他を寄せ付けない圧倒的な強さ(賢さ)を誇ります。
https://www.aldebaran.com/ja/peppertoha
コールセンターや医療分野へ
すでにアメリカでは病院や金融機関にてワトソンを導入していましたが、ついに日本国内でも三井住友銀行、みずほ銀行等のメガバンクのコールセンターにワトソンを導入することになりました(2014年11月)。
顧客の問合せとオペレーターの会話をデータ化し、最適な答えを膨大なデータから即座に導き出し、オペレーターの画面にマニュアルのような形で提示してくれます(今は電話にて人間が対応していますが、今後は人間が必要なくなります)。
また医療分野では、患者さんとの会話の中から、想定される病名、治療法、処方箋まで人工知能が過去のデータから抽出し、情報を提示する役割を果たしています。
先日、GoogleのCEO(ラリー・ペイジ)が話していたように、人工知能の急速な成長に伴い、現在の多くの仕事を機械が代行してくれるようになり、お医者さんも必要なるかもしれませんね(ナノマシンを人体に取り込むという話もでていますし…)。
人工知能の成長の肝はクラウドAI
iPhone等のスマートフォンでも多用されているクラウド(インターネット上にデータを保存し、どこからでも共有できる)と人工知能を合わせた「クラウドAI」を利用し、集合知によって経験値を一気に集める事で、加速度的な成長を実現することが可能です。
漫画NARUTOの主人公ナルトが得意とする多重影分身の術みたいなもので(影分身が得た経験値・見たり学んだ事はオリジナルに全て還元される)、例えば1000体のペッパーが各々学んだ事を全てクラウド上で統合して、1日の経験値を本体(24時間×1000体分)に還元することができます。
ただ、この「クラウドAI」は危うい面も持っており、例えば一つのペッパーが「人間をみかけたら殴れ」という事を教えられてしまった事が、クラウド上に保存され、すべてのペッパーに反映されてしまう事も考えれられます。
やり方はわかりませんが、ソフトバンクが良い情報・悪い情報の振り分けは選別すると言っていました。その良し悪しの決定権を持つというだけでも、だいぶ世界を牛耳るアドバンテージになりそうですが…。
一応ペッパーは「プライベートAI」と「クラウドAI」の設定が可能で、プライベートAIなら成長スピードは遅いものの、その家庭で積んだ経験に沿った人格(ロボ格?)に成長させることが可能です。
https://www.aldebaran.com/ja/peppertoha
ペッパー格安販売の狙いは?
発売が先延ばしされ、今年の6月に一般消費者向けに発売になるペッパーですが、お値段は破格の19万8000円! センサーやカメラ等をバラバラにして売ったら儲かるとさえ言われている程、お安いのには先程のクラウドAIが起因しております。
ペッパーを家庭に一台ずつおく事ができれば、毎日圧倒的な経験値(データ)を収集する事が可能で、物凄いスピードで人工知能を成長させることができ、人工知能を使ったソフトウェア開発を行う事ができます。
それを利用したライセンスビジネスで得る事ができる利益を考えれば、最初は大きな赤字になろうとも、問題ないという算段です。
Elemental Pathというスタートアップ企業もワトソンを入れ込んだ教育用のおもちゃを開発しており、今後は生活のいたるところで人工知能を取り入れたものが利用されていく事が予想されます。
ちなみにソフトバンクのロボット事業は、孫社長が社員全員に事業プランを必ず1つ出す事を課した時に、人事部のスタッフが出した企画みたいです。プレゼンも含め、内容が非常に良かった為、孫さんはすぐにロボット事業に参画を決定(社内でも一部以外には秘密裏に)。
フランスのアルデバラン社(Aldebaran)をソフトバンクグループへと買収し、3年という短期間でペッパーの一般消費者への発売までもってきています。孫さん、おそるべし!
https://www.aldebaran.com/ja/peppertoha
ペッパーの行動プログラムは簡単作成可
特にプログラミングがわからない人でもSDK(ソフトウェア開発キット)を提供している為、様々な動きをプログラムすることが可能です。表参道と秋葉原にはアトリエアルデバラン(Aldebaran Atelier)があり、小学生でもアプリを作成できます(マウスで線をひいてパズルのように繋げるだけ)。
将来的にはもっと簡単に作れるようになるとの事で、今からすでにワクワクしております。ちなみに、ペッパーの会話・行動の開発には吉本興業のお笑い芸人も加わっており、非常に愉快なコミュニケーションを可能にしています。
余談ですが、ペッパーの持っているタブレットはiPadではありません(笑)
https://www.aldebaran.com/ja/peppertoha
人工知能が代行する仕事・生まれるビジネス
人工知能を搭載したロボットや機械は疲れませんし、多言語対応可能で、人の好みを記録しベストな商品を提案する事ができます。
すでに老人ホームでの痴呆症の方の相手などで多くの要望を頂いていたり、英語の授業の先生や施設の案内コンシェルジュ、店頭での服などの商品販売等、対人においても人工知能ロボットが力を発揮すると予想されます。
それとは逆に、現在のスマホの付属品のように、ロボットの付けまつげや着せ替えといった外観のパーツ、音声の販売からはじまり、レンタルサービス、自動運転車、ロボットキャバクラと言った、人工知能を搭載したロボットに付随した様々なビジネスが生まれます。
ロボットに限らずとも「人工知能を搭載した何か」は生活にあふれてきますので、その何かを考えたり、人工知能に挑戦してみたり、権利関係をビジネスにしたり…色々とできそうですね。
個人的には、人口知能が集めたデータ(知識や経験)を人間にそのままダウンロードができるようになったら、おもしろいなと思っています。空手の技を一瞬で体得できたり、先人たちの知恵を一瞬で理解できたり。
最終的には人間は働かずに、機械が自動でお金を稼いできてくれるようになったり、ネットの届かない所に移住する人が増えたり、20年後の世界は幸せの価値観などもガラッと変わっていそうですね。
さいごに
人工知能の仕組みと生まれるビジネスについてはいかがでしたか? ロボットキャバクラが流行る日も意外と近いかもしれませんね(笑)
今の調子で成長を続ければ、2045年にはコンピューターの性能が人間の脳を超える(技術的特異点に達する)とも言われており、30年後の未来はどのようなものになっているかさっぱりわかりません。
今ある情報をしっかりと集め、10年後のど真ん中(今のスマートフォンのような10年前は無かったもので)を想像し、動いていく事が成功の鍵になります。
今のところ、私達人間の脳みそはクラウドAIのような学び方ができません(涙) 人生は短いのでまずは色々やってみましょう!
▼未来を踏まえて創業する人向け記事