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創業補助金申請書の書き方で30万損した男から5つの注意点
- 2014/12/19
こんにちわ、創業1年半になる会社の代表、ナカゴミです。
今回は創業補助金(創業促進補助金)をとってみての振り返り・反省・愚痴を書きました。アベノミクスが云々は関係なく、創業補助金自体は今後もまだ続行されると思うので、これから申請するという人がいたら、ぜひ参考にしてみて下さい。
私自身は創業するにあたり、200万円分(満額)の採択を受けておりましたが、蓋をあけてみれば頂いた金額は167万円という結果になりました。
完了報告の段階ではどうにもできなく、申請の段階からしっかりと抜け目なく、憲法のように、解釈に余裕を持たせて作っておくべきだったと後悔しています。知らぬは罪ですよ!
▼目次
・入金は申請~約1年半後
・認定支援機関はお早目に
・全項目を申請すべし
・派遣は委託費
・営業交通費は諦める
入金は申請~約1年半後
創業補助は採択から1年間の経費に対しての補助になるので、実際に補助金がもらえるのは約1年半程度後になります(私の場合は2013年6月末の締切に申請して、8月に採択。2013年9月9日~2014年8月30日までを経費補助期間として、2014年9月末までに報告書を提出し、実際に入金されるのは2014年12月の予定です。書類の不備や提出の早い・遅いで多少の前後はあるみたいですが…)。
また、あくまで計上できる経費は補助対象期間のみになります。私の場合は採択される前に創業していたため、創業にかかる経費(登記や定款、司法書士さんの費用、店舗の借入仲介手数料、机やPC等)は一切計上できませんでした( ゚Д゚)ちーん
認定支援機関はお早目に
申請にあたって「認定支援機関」と「金融機関」の印鑑が必要になります。私の場合は税理士さんが偶然にも認定支援機関で、さらに地場の金融機関と繋がりがあり、1週間程で印鑑等頂くことができましたが、基本的に金融機関から印鑑をもらうには時間がかなりかかるようです(下手すると1ヶ月近くかかるかも)。
全項目を申請すべし
補助対象経費総括表は人件費、店舗借入費、マーケティング調査費等、経費区分がいくつかわかれています。ここでお勧めしたいのが出来る限りすべての区分に経費を計上しておくこと(最後に完了報告書を提出する時、計上できる経費は申請していた区分の費用のみになるため)。
私の例でいくと、人件費で450万円、店舗借入費で80万円程申請していましたが、色々なトラブルがあり、実際は人件費約170万円、店舗借入費約80万円でしか計上できませんでした。
申請の際にこの二つの項目にしか金額を記入していなかった為、ほかにも色々経費を使ったものがあったのですが、この2つ以外は認められないとの事でした。10円でも計上してあれば他で補填できたのにね。と半笑いで言われましたよ…( ゚Д゚)にゃろー!
派遣は委託費
派遣は委託費にあたるようです。人件費と思ってそのまま報告書を提出した為、バッサリと否決されました(涙)上の項目でも書いていましたが、私自身、委託費には申請段階で金額を一切記入していなかった為、1円も計上できませんでした(涙)
良いエンジニアが直雇用では採用できなかったから派遣で採用しただけなのに、あんまりです…。そもそも「業務委託」ではなく「派遣」なのに、委託費という言葉なのがあまり納得いきませんでしたが…。これは完全な愚痴です。
※「派遣」と「業務委託」は人材業界では厳しく分類されており、結構厳しくお役所の方からも突っ込まれます。
営業交通費は諦める
旅費という項目があり、通常の営業交通費としていくらか計上していましたが、最終的には1円も申請できませんでした(>_<)
と、いうのも通常の経費精算で会社が行っている申請書とは別に、一枚一枚専用の申請書に「どこ」にいって「だれ」と話して「どんな成果」があったかを提出する必要がある、という、明らかに無駄であり、手間がかかる、非常に悪意を感じる申請が必要だったからです(経費精算書に記載があったとしても別に必要)
地元ネタでわかり辛いかもしれませんが、例えば、西新から博多まで電車が片道260円かかりますが、その1回の電車に対して、1枚報告書を作成する必要があります。営業で月20日使った場合は1年で約240枚の細かい報告書を会社の経費精算資料とは別に、新たに作って提出する必要があります。ちなみにタクシー代も計上できませんので注意が必要です。
飛行機使ったとか、以外では作っている時間が勿体ないので、営業交通費は諦めてください。
まとめ・感想
創業補助金申請書の書き方の参考になったでしょうか? 大切なのは、申請の段階から完了報告書を書くまでの、全体の流れを把握・意識して書くことがです(色々な逃げ道を作っておく等)。
もちろん、提出する書類は見やすく、わかりやすく、綺麗に作り、期日に余裕をもって提出しましょう!
実際に使ってみて、補助金の入金タイミングを考慮すると、創業補助というよりも起業して1年間頑張った結果として、「200万円あげるからこれでさらに成長を加速させてね」っていう意味合いの補助金なのだろうと思いました。これを成長のカンフル剤として有効活用していきたいと思います。
ぜひ、創業を考えている方は今後の成長へのきっかけになる可能性がありますので、うまく使ってみてください。